トレパク疑惑の原神の綾人の真相は!?花邑まいの検証画像と事件の概要|結賀さとるの裁判の一連の流れ

トレパク疑惑の原神の綾人の事件の概要と経緯

原神の綾人のトレパク疑惑は、人気ゲーム「原神」のキャラクター、神里綾人の生誕祭に公式から投稿されたイラストに対するトレパク疑惑が発端となり、大きな炎上を引き起こしたものです。

詳しくは以下で紹介します。

  • 事件の発生背景
  • 事件の具体的な経緯

事件の発生背景

神里綾人の生誕祭に際して、公式から投稿されたイラストが、他のゲーム「FGO」のキャラクター、ベディヴィエールのイラストを無断で模倣・複製したとの疑惑が浮上しました。この疑惑がインターネット上で広まり、大きな炎上を引き起こしました。

公式が発表した原神の「神里綾人」生誕祭のツイート

事件の具体的な経緯

このトレパク疑惑は、神里綾人の生誕祭で公式から投稿されたイラストが、ベディヴィエールのイラストをトレパクしているとの主張から始まりました。このイラストを描いたのは絵師の花邑まいさんで、彼女に対するトレパク疑惑が再燃したとの情報もあります。

しかし、一部の情報源では、このトレパク疑惑は「冤罪」だったとの報告もあります。つまり、実際にはトレパクではなかったです。

元ツイ消されてあたかもトレパクがあったみたいな流れになりそうだけど正しくは「線が全く重なってないイラストにトレパク冤罪ふっかけた人がいて燃えた」です

冤罪ふっかけた人は謝罪なしでツイ消し済み

https://x.com/ZpYb7/status/1640421832401780736?s=20

【時系列順】トレパク事件の原神の綾人、花邑まいの一連の流れ(2016年〜)

2016年ごろ

結賀さとるさんが、花邑まいさんデザインの、デザインファクトリー株式会社様(以下「子会社A」)キャラデザイン「原神の綾人」が、自身のイラストをトレースしていると考え、子会社Aの親会社であるアイディアファクトリー株式会社(以下「親会社B」)に苦情を述べた。

なお、結賀さとるさんは親会社Bから委託されて乙ゲーのキャラデザインなどもしていた。

2019年ごろ1月

結賀さとるさんが、花邑まいさんデザインの他社の乙ゲーのキャラデザインが結賀さとるさんイラストをトレースしていると考え、花邑まいさんイラストと結賀さとるさんイラストのトレースの有無を検証し、300点以上の検証画像を作成。

2019年4月

結賀さとるさんが、花邑まいさんにイラストをトレースされていること、今後は親会社Bからの依頼を受けられないことを結賀さとるさんのファンに公表すると、 親会社B従業員にメールする。

このメールを受け、 親会社Bが結賀さとるさんと面談。 親会社Bの弁護士は、花邑まいさんのデータのタイムスタンプからすると、花邑まいさんイラストは結賀さとるさんイラストより先に完成していることがわかる旨を説明する。

2019年6月,9月

結賀さとるさん、これまで4年間にわたり「迷惑行為」を受けていたこと、 そのためイラストレーターの活動を控えようとしていることをブログとツイートで公表する。

2019年10月

結賀さとるさん、花邑まいさんに直接連絡をとり、結賀さとるさん弁護士の事務所で実演会を開催。 実演会では、結賀さとるさんが、結賀さとるさんがこれまでに発表したキャラの中から花邑まいさんが指定したものを、花邑まいさんが指定した構図・表情で描く方法で実施。

2019年12月

結賀さとるさん、ブログに以下内容を記事に投稿。

  • 4年間にわたり結賀さとるさんイラストに「フリーライド行為」 をしてきた第三者を呼び出してその弁護士とともに実演会を実施したこと
  • 第三者が「4年の間発表している絵とは全く別人の描く拙い絵」 で、「これまで世間に発表されている絵を描いた者の技量とは言い難 いものであったこと
  • 本件実演会を機に結賀さとるさんへの「4年に及ぶ寄生」 を止めさせることができたものの「トレス差分で作画するのを止めたわ けではなく、他のイラストレーターにターゲットを変えただけであったこ

2019年12月、2020年2月,3月,10月

結賀さとるさん、ツイートやブログで、第三者から受けた迷惑行為についてコメント。

2020年2年3月は 「≪過去の大量モヤモヤが丸ごと詰まった製品≫が放流された」「節目の日」であること、 「第三者」が、 結賀さとるさん作成のキャラの顔を レースして作成したイラストをアイコンとして使用していることや、第三者のイニシャルを公表する。

2020年4月

花邑まいさんは、「結賀さとるよりトレースを指定された件で、弁護士より正式にリリースをお出しさせていただきます。」とツイートし、結賀さとるが公表した第三者のイニシャルが花邑まいさん自身を指していると公表する。

花邑まいさんの訴え!結賀さとるさんが名誉毀損に当たると判断された概要

名誉毀損の判断枠組みについて

  • 名誉毀損とは公然と事実などを指摘して人の社会的評価を低下させること
  • 社会的評価を低下させるかは、一般読者の普通の注意と読み方を基準に判断
  • 公共の利害に関する+もっぱら公益を図る目的の場合、事実の重要部分について真実性の証明あれば違法性がないと判断

花邑まいさんと結賀さとるさんの裁判の流れ

真実性の証明なくても、行為者が真実と信じた相当の理由あれば故意・過失は否定

  1. 裁判所は結賀さとるさんの匂わせ投稿が名誉毀損に当たるか
  2. 花邑まいさんがトレパクしたことについて真実性の証明あるか
  3. 結賀さとるさんが真実と信じた相当の理由あるか

上記の順で判断してるため、以下上記に沿って記載

1の名誉毀損について

裁判所曰く「一般読者の普通の注意と読み方を基準にすると、結賀さとるさん投稿について以下が述べられてると解釈できると判断。

  • 4年間、第三者から迷惑行為=トレパクを受けた
  • 2020年2年3月は「節目の日」で第三者のトレースイラストが大量に流通した
  • 第三者は結賀さとるさんが関与した乙ゲーの登場人物をトレース
  • 第三者のイニシャル

その上で、以下からすると、乙ゲーに興味を持つ読者は、そのイニシャルが花邑まいさんを指してると特定できると判断。

  • 花邑まいさん・結賀さとるさんとも乙ゲーキャラのイラストレーター
  • 令和2年3月に発売された乙ゲーは2作品、うち1つは花邑まいさん担当ゲーム(開発元はF社)
  • 花邑まいさんの活動名のイニシャル

結賀さとるさん投稿は、花邑まいさんが、結賀さとるさんイラストをトレースした事実を摘示してる。

一般読者の普通の注意と読み方を基準にすれば、本来イラストを創作的に作成するのが生業のはずのイラストレーター花邑まいさんが、他人のイラストにフリーライドして作品を発表してる印象を与えるから花邑まいさんの社会的評価を低下させる。

2の真実性について

結賀さとるさんは、以下を根拠に、花邑まいさんのトレースは真実と主張しました

  1. 花邑まいさん・Yさんイラストに線の重なりが認められる
  2. 花邑まいさんがトレースを始めた平成27年の春~夏頃、Xさんの絵柄が急変
  3. 実演会で、花邑まいさんは「人体崩壊」したイラストしか描けず、イラストレーターとしての画力が乏しい

裁判所も1~3にそって判断。

まず、「花邑まいさん・結賀さとるさんイラストに線の重なりが認められる」について裁判所は、花邑まいさんイラストのタイムスタンプや、結賀さとるさんイラストの親会社B社への納品日や納品方法、親会社B社での取り扱い、親会社B社や子会社A社のデータ管理方法、花邑まいさんが子会社A社在職中、結賀さとるさんが関与する親会社Bプロジェクトのファイルへの管理権限はなく、退社後もアクセスできなかったことなどを考慮し、花邑まいさんイラストは結賀さとるさんイラストより先に作られた/入手可能性がなかったとして、花邑まいさんがトレースしてイラストを作るのは不可能と判断。

上記の上で「にもかかわらず、これらのイラストを重ね合わせた検証画像には「線の重なり」があるわけで、花邑まいさんイラストが、結賀さとるさんイラストをトレースしてなくても「線の重なり」が生じ得る。つまり結賀さとるさん主張の「線の重なり」のみで花邑まいさんが結賀さとるさんイラストをトレースしてイラストを作ったとは推認できない」と判断。さらに、美術的な観点からも判断しています。

「標準的な人の顔のイラストって、解剖学的な人間の骨格に基づいて描かれるから、目、鼻、口、髪の毛、輪郭といったパーツの配置や形はほぼ同じになるし、人の顔らしく見えるように例えば眼と耳は同じ高さに揃えたり正中線の真ん中に鼻を描くといったルールが決まってるおり、パーツの顔の向きが同じ場合、その配置の選択の幅は狭い。第三者のイラストと花邑さんイラスト or 結賀さとるさんイラストを重ね合わせても、顔の輪郭などの線が一致することがあることでも裏付けられる」としています。

「花邑まいさんがトレースを始めた平成27年の春~夏頃、Xさんの絵柄が急変」については「絵柄の急変をもってXさんがトレースしたことを推認できない」と判断。

「実演会で、花邑まいさんは「人体崩壊」したイラストしか描けず、イラストレーターとしての画力が乏しい」については、花邑まいさんが実演会で作成したイラストに問題があるとの結賀さとるさんの指摘について、裁判所は「美術の知識があるとは限らない乙ゲーの一般消費者が違和感を抱く点とまではいい難いと。

結賀さとるさんがトレースされたと主張する花邑まいさんイラストの中にも肘が二つあるように見えるイラストがあるし、花邑まいさんが自分の技術不足を結賀さとるさんイラストのトレースで補ってたとはいえないし、仮に花邑まいさんの技術が不足してたとしても、だからって結賀さとるさんイラストをトレースしたことが裏付けられるとはいえないと」

裁判所は、1~3のいずれによっても花邑まいさんが結賀さとるさんイラストをトレースしたとは推認できないと結論づけました。

真実と信じた相当の理由があるかについて

裁判所は、相当の理由があるとはいえないと判断。

「結賀さとるさんは、投稿前にF社弁護士と面談して説明を受けたわけで、タイムスタンプの開示を求めて検討し直せた。1~3も、花邑まいさんが結賀さとるさんイラストをトレースしたことに直ちに結びつくとはいえない」

以上で、結賀さとるさんの行為は名誉毀損に当たると判断されました。

裁判例:https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/461/092461_hanrei.pdf

花邑まいさんと結賀さとるさんの裁判で使用した検証画像

参考:https://note.com/compass_0000/n/na536a5d16c7a

トレパク疑惑の原神の綾人の検証画像

トレパク疑惑の原神の綾人
トレパク疑惑の原神の綾人

トレパクされたとされる結賀さとる氏の作品

トレパク疑惑の原神の綾人の製作者花邑まいのコメント

先日寄稿したイラストにつきまして、ラフまでの制作過程を画面録画していましたので公開いたします。動画は再生速度以外は無編集のため、最初は没ラフから始まり、3:45~が本イラストの作画開始です。※掲載は報告済みです

こちらはラフ~詳細ラフまでの画面録画です。近年の制作イラストは、一部制作過程を画面録画していて、いずれもレイヤー構造が見られるようにしています

トレパク疑惑の原神の綾人のユーザーの声

https://twitter.com/soratuki03/status/1640376343945965568?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1640376343945965568%7Ctwgr%5Eed39a9b249bfa25bf6db185fb7e1e0d65bafc40d%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.slangeigo.com%2Farchives%2F60329393.html

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https://twitter.com/ZpYb7/status/1640421832401780736?s=20

その他の花邑まいのトレパク事件に対しては、「【トレパク炎上】花邑まいの事件・パクリまとめ」でまとめておりますため、ご覧ください。